こんばんは。
今回は前回の記事やこちらの記事で使用した、BME680 ( ガス・気圧・温度・湿度 )センサモジュールが裸同然で不安だったので、アイロンビーズ(パーラービーズ)で簡単手軽なケース(箱)を作ってみたという報告です。
アイロンビーズ(パーラービーズ)は、穴が開いているプラスチックビーズを融着連結するため、空気品質を測定する BME680 モジュールのケースには都合がよく、しかも自由なサイズに手軽に決められるので、とっても便利です。
アイロンビーズ(パーラービーズ)は随分前から所持していましたが、今回初めてアイロンを当ててパッチワーク的な事をやってみました。
実は以前、Twitter のタイムラインでアイロンビーズ(パーラービーズ)を使ったケースを作られたツイートを見たことがありました。
それで、ESP-WROOM-32 ( ESP32 )開発ボードのケースを作ってみようと考えましたが、ESP32 からの発熱が半端無くて、諦めたことがありました。
でも、BME680 センサモジュールは殆ど発熱しないので、アイロンビーズ(パーラービーズ)はフィットすると思いました。
ということで、わざわざ動画にするほどのことは無いのですが、ザッと作り方を動画にしてみましたのでご覧ください。
最初は勝手がつかめず、早めにアイロンシートをはがしてしまってバラバラになったり、アイロンを当てすぎて溶けてしまったりしましたが、2,3回やるとある程度コツがつかめてきました。
また、このケースを近くで見てみると、かなり精度悪く、穴の位置が揃っていない感じに見受けられますが、ケースを合わせてワイヤーを締め付けてみると、意外や意外、なかなかイイ感じのガッチリしたケースができました。
遠目で見た限りにおいては、我ながら既製品に負けないクオリティと思ってしまいました。
近くで見ると、残念な感じですが、私的にはこれで十分満足です。
3Dプリンターで作るよりも実に簡単手軽です。
ということで、動画を見ることが面倒な方用に以下テキストでも作り方を説明したいと思います。
使ったもの
アイロンビーズ(パーラービーズ)
私はこのパッチワーク分野に詳しくないのですが、私は以下の物を使いました。
Amazon.co.jp で購入しました。
実際の写真はこんな感じです。
ご自分の好きな色のアイロンビーズ(パーラービーズ)を使えば良いと思います。
小型アイロン(パッチワークこて)
私の場合は、以下のような「パッチワークこて」を使いました。
いわゆる、手芸用小型アイロンです。
20W のものです。
Amazon.co.jp で購入しました。
実際の写真は下図の様な感じです。
思ったよりもサイズが大きかったです。
安全カバーやコテ台がついているのが良い感じです。
これは、電子工作でよく使う熱収縮チューブにも使えると思って買ったものです。
要するに、ハンダごての先端がアイロンプレートになったようなものです。
温度は2段階で調節できます。
LOW 約110~170℃
HIGH 約190~250℃
これは、アイロンビーズの面積が広い場合には使い勝手が悪いかもしれません。
面積の広いパッチワークをする場合、小型のドライアイロンを買った方が良いと思います。
アイロンビーズ(パーラービーズ)用プレート
アイロンビーズ(パーラービーズ)を並べて、アイロンをかけやすくするためのものです。
これにはアイロンペーパーも同梱されています。
実際の写真ではこんな感じです。
これには L サイズのプレートが2枚入っていました。
連結できるようです。
ちゃんとアイロンペーパーも入っていました。
このプレートってどうなっているかというと、拡大してみるとこんな感じの突起があります。
そこにアイロンビーズ(パーラービーズ)を置くわけです。
H-PVC φ0.65mm 単線 ジャンパーワイヤー
要するに、ブレッドボードに直接挿せる、単線のジャンパーワイヤー線です。
私は有り物を使ったのですが、針金やバインド線などでも良いと思います。
BME680 モジュール ( Pimoroni 製 )
今回は、スイッチサイエンスさんで販売している以下の物を使いました。
現在、在庫無しの場合がありますのでご注意ください。
https://www.switch-science.com/catalog/3570/
このセンサについての詳細は以下の記事を参照してください。
M5Stack ( ESP32 )で、ガス・気圧・温度湿度センサ BME680 を使ってみた
M5Stack と BME680 でガス報知器(アラーム)および気圧・温湿度グラフで「熱中症」警告表示器を作ってみた
でも、今回のアイロンビーズ(パーラービーズ)パッチワークは他のセンサ(例えば BME280 等 )のケースでも作成可能です。
サイズが異なるだけで作り方は同じです。
GROVE – 4ピン-ジャンパメスケーブル
I2Cインターフェース用の BME680 モジュールを M5Stack と接続する場合、以前のこちらの記事の様にジャンパーワイヤーで接続することも可能なのですが、M5Stack にはせっかく Grove コネクタというものが標準装備されているので、これを使わない手はありません。
それ用のコネクタケーブルは、今回はこれを使いました。
Grove – デュポン 変換ケーブル 20 cm(各5本セット)
実際の写真ではこんな感じです。
意外と長いです。
但し、このまま使っても M5Stack の Grove コネクタには入りませんので、ちょっとだけ加工しなければなりません。
後でその方法を紹介します。
両端ロングピンヘッダ ( 2.54mm ピッチ)
両端が長いピンヘッダです。
Pimoroni製 BME680 モジュールに、以前のこちらの記事の様にピンソケットがハンダ付けされている場合、上記の GROVE – 4 ピン-ジャンパメスケーブルを接続するために使います。
秋月電子通商さんで売っています。
http://akizukidenshi.com/catalog/g/gC-09056/
工具類(スパイキ又はキリ、ニッパ―等)
スパイキというものは、本来、LANケーブルの端子加工時に使用するもので、LANケーブルの芯線を解いたり、芯線の撚れを伸ばしたりする工具です。
今回は、アイロンビーズ(パーラービーズ)の穴が小さくなった時に、穴の径を広げる為に使います。
私の工具箱にあって、丁度良かったので使いました。
これが無くても、通常のキリでも良いと思います。
その他、通常の電子工作用ニッパ―があれば良いと思います。
ジャンパーワイヤーカット用に使います。
では、次の項では、アイロンビーズ(パーラービーズ)にアイロンを当てがって作っていく方法を紹介します。
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